これは僕の中学時代の話です。
僕は田舎者なので、都会にあるような硬式野球のチームがあまりなく軟式野球の方が盛んなので中学時代は学校の軟式野球部に所属していました。
僕の中学校は昔からある伝統的な学校のため野球部の歴史も長かったが、全国大会に出場は1度もありませんでした。
そんな中学校でしたが、僕の代にはみんなが本気で全国大会に出よう!!
とみんなが思っていて、日々頑張った。
先輩の代が終わりいよいよ僕らの代になって初めての秋の大会で僕たちはすぐ負けてしまった。そしてすぐシーズンオフに入る。
僕たちにはやる気はあったが力が無いことがわかった。
そこから僕たちは、本気で全国に行くには他のチームの倍、いや3倍以上練習しないと勝てないと考えそこからは猛練習の日々が始まった。
僕たちの中学校は普通の公立校だったので、練習時間がとにかく短い。
冬は日が暮れるのが早いから平日は2時間か3時間しかなかった。
それじゃいくら練習の質を上げても勝てないとみんなが思い、本当は帰らないといけないがみんなで近くの山に行き、死ぬほど走った。
土日の練習も基本的には午前のみだが、僕たちはみんなで自主練をし一日中練習した。
土日の午後には保護者さんに協力もしてもらい本当に死ぬほど練習をした。
正直、めちゃめちゃ辛かった。昼ご飯を食べ過ぎると吐いてしまうから少しだけ食べて倒れる寸前まで走った。
一人だったら確実にめげていたが、仲間がいたためなんとか乗り越えられた。
基本的に僕たちに休みがないため、彼女がいても全く遊ばなかった。
っというよりそんな暇が僕たちにはなかった。
年末年始も元日と2日だけ休みで、クリスマスや正月らしいものは全くなかった。
そんな猛練習をした僕たちは三年春になってから見違えるように強くなった。
強豪校との練習試合でもコールドで勝てたりして僕たちは自信をつけた。
しかし、ある小さな大会でそこまで強くないチームに負けた。
自信が過信になり、天狗になっていたのだ。
でも今思えばその敗戦が大きかった。
そこから僕たちはどんな相手でも絶対に手を抜かず最後まで集中を切らさずやり、誰かが手を抜くとすぐにみんなで渇をいれたりした。
そして迎えた夏の大会。
負けたら終わりの一発勝負。
僕たちに不安は全くなかった。他の中学生が遊んでいる間に練習し、暇があれば練習し、当時普及したLINEも辞め、全てを犠牲にしたから絶対に勝てると自信しかなかった。
そして始まった県大会、厳しい試合も何度かあったが優勝。
そして県代表が集まる大会でも優勝。
僕たちは当初の目標であった全国大会に出場。
しかし今の僕たちの目標は全国制覇。
そして始まった全国大会。
僕たちはシード校であったため2回戦スタート。
そして迎えた、全国初戦。
相手は関西の強豪。
しかし僕たちは五回途中で7対0。
全国大会なのでコールドゲームの点差になることがなかったらしいので、審判の人もコールドの制度があるのかわかっていなかった。
とにかく圧勝だった。
そして全国ベスト8入り。
あと3勝で全国制覇のところまできた。
だが僕たちは次の試合で負けてしまう。
正直僕たちの力負けだ。
本当に悔しかった。
周りからは、凄いとかおめでとうと言われた。
しかし僕たちは本気で全国制覇を狙っていたので悔しかった。
でも今思えば、たいして強くない僕らですら、全てを犠牲にして猛練習をしたら全国ベスト8までこれた。
これは僕の中で大きな成功体験になっている。
初めの頃は僕たちの事をバカにする人もいた。
時間の無駄とか、絶対に無理と言う人が多かった。
だが、大会が終わってからヒーローみたいな扱いに変わった。
有名人の言葉で
人から無理だと言われることを達成することが人生において一番の喜び
まさにこのとおりだった。
今いくら弱くても、死ぬ気で練習すれば確実になにか成果は出るということを僕は学んだ中学校時代でした。